FRANCE

辻調グループ フランス校

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製菓外来講習 M. Nicolas BONNARD(ニコラ・ボナール氏)

フランス校教壇から

2015.12.29

エスコフィエ校製菓コースの、バカンス前最後の外来講習は、いつもとちょっと違います!
ニコラ・ボナール氏にお越しいただいて、二日間に渡り製パンの講習を行っていただきました。


一日目は生地の仕込みから。
4種類の生地を捏ね、生地の状態を触って確認します。
学生たちは粉の種類や水分量による違いなどをしっかりと体で感じ取っていました。


水分が多いべたつく生地でも、シェフの手にかかるといとも簡単にまとまっていきます。
一緒に生地を扱ってみた助手の田邊さんはこんなコメントを。
「シェフは本当に作業が綺麗で早かったです。バゲット生地(フランスパンの一種)が手にくっつかないことが本当にすごいと思いました。生地の扱いをしっかりわかっているからこそ、できることだとよくわかりました。」


二日目は成形と焼成です。
生地に合わせた様々なバリエーションの成形を見せていただきました。


そしてバゲットの仕上げとして表面に切り込みを入れていきます。
パン屋さんの"サイン(署名)"ともいわれるくらい技術を必要とする作業です。
切り込みを入れる角度、深さによってオーブン内での生地のふくらみが変わってきます。


授業の合間にはホワイトボードを使用してパンの理論の勉強です!
ボナールシェフはフランスの製粉会社の専属講師の経験も長く、
パンを作るだけではなく、理論的なことも組み込まれた、とてもわかりやすい授業でした。

 
出来上がった製品はこちら!!こんなにいろんな種類が並ぶとわくわくしますね!

「バゲット・トラディション」
朝食用に食べられる細めのフランスパン。
同じ生地にチョコレートを加えたものも。
「パン・アロマティック」
小麦粉とライ麦粉を半分ずつ合わせた生地に今回は羊のチーズとベーコン、トマトとオリーブの2種類の味付けに!
「パン・ア・ラ・クージュ」
かぼちゃのピューレを使ったパン。もちろん成形もかぼちゃの形に・・・
スティック状のものはコンテチーズが入っています。
「セーグル・オーベルジーナ」
ライ麦と発酵種を使用した重めのパン。
バリエーションとしてカボチャの生地も合わせてドライフルーツとナッツ類を入れた「デリス・ドートンヌ」も作っていただきました。

最後にボナールシェフを囲んで、集合写真。

Merci,M.BONNARD!!