FRANCE

辻調グループ フランス校

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田島 裕大さん 「HONJIN」

卒業生レポート

2022.02.21

愛知県一宮市、閑静な住宅街の中に隠れ家のようにレストランがあります。
HONJINは1994年にステーキ&シーフードHONJIN 開業、2005年増築兼リニューアルオープン、2006年株式会社 HONJIN 設立。
2021年にオープンキッチンフロア(一部鉄板コーナー)を設け、フランス料理の新たな風を取り入れることで、フランス料理と鉄板焼きの2つのシーンをお客様に楽しんでいただけるレストランとしてリニューアルオープンしました。
田島氏のお父様が開業より27年続けてきたレストランと地元の方々に愛され続けている鉄板焼きを継承しています。

田島氏は19歳の時に辻調グループ校であるフランス校シャトー・ド・レクレールで現地のフランス料理に触れ、帰国後は名立たるレストランで修行をしました。
現在では培ってきた経験を活かし、地元愛知県に着目した食文化や味に密着した料理を表現されています。

愛知県の食材を探しながら生産者に赴き、会話をしながら料理に表現をしています。
食材だけでなく、器、調味料、お酒など様々な分野についても勤勉であり、最近では雑誌の取材等でも若手の中で注目を浴びる料理人です。

~ご自身のレストランについて~


■開業するに至った経緯はなんですか?
父親が27年間続けた鉄板焼きに新たな風を取り入れ、2つのシーンで楽しんで頂くレストランを作る為です。




■「HONJIN」のお店・料理のコンセプトはどういったものですか?
渡仏した経験、地元愛知県に着目し、生活に培われた食文化、味に密着した私ならではのフランス料理を表現しています。




■仕事で常に心掛けていることや料理人として大切だと思うことは何ですか?
お店がオープンキッチンの為、常にお客様に見られて仕事をしているので、仕事の所作を心掛けています。
どのような状況でも100%のクオリティの料理を提供できるよう、妥協はしません




■今後の目標について教えてください。
地元の素晴らしさをお客様に料理を通して伝え、ミシュランの星を獲得することです。

~フランス校と実地研修について~

■フランス校進学の体験は今の仕事や考え方や感性にどんな影響がありましたか?
フランス料理をするに当たって、現地を見た人と見ていない人では価値観が全く違う。
もちろん食文化に触れることもとても大切であり、財産にもなります。

■卒業して思うフランス校・実地研修の一番の魅力は?
研修先にもよるが、従業員の一人として役割をしっかり任せてもらえます。
そして、フランス語の向上に大きく繋がります。

鉄板焼きの歴史があるHONJINを継承し、新しい形でフランス料理を提供されています。
地元の食材を多く使用し、生産者との繋がりをとても大切にされていると感じました。
長年通われているお客様も大切にし、地元で多くの方に愛されているお店です。
地元の食材を多く取り入れ、地酒のペアリングも行っており、鉄板カウンターで現代フレンチを楽しむことができます。

そんな田島シェフですが、学校でも外来講師として講習を頂いております。
学生はシェフの料理、技術、食材の話についてとても真剣に講習を受けていました。


料理をする瞬間は真剣そのもの、学生にも熱意が伝わってきます。


料理が進む中でシェフの考え方や学生達へのエールはとても良い影響になったのではないかと思います。
最後の質疑応答では多くのの質問があり、シェフからたくさんの良いお話が聞けたのではないのかと思います。


今回作って頂いた料理は2品です。

愛知県 知多郡南知多町 師崎 風間さんの神経締め鮮魚のカルパッチョ


北海道産 蝦夷鹿、洞爺 佐々木ファームのビーツ、ソース・ポワヴラード

~フランス校に進学する学生へのメッセージ~
フランス校で技術よりも風土、感性を体感してくる事が一番だと思います。技術は経験です。
文化自体違うので料理への考え方、感性も全く違うと思います。
日本人がフランス料理を作るにあたり文化、基礎を勉強することがまず大事だと思います。



田島 裕大さん Yudai TAJIMA
辻調理師専門学校 調理師本科卒業 2011年3月卒業
フランス校シャトー・ド・レクレール フランス料理研究課程 春コース 2012年1月卒業
研修先:La villa Archange(ラ・ヴィラ・アルカンジュ)
店名:HONJIN
住所:〒491-0904 愛知県一宮市神山2-4-23
TEL:0586-43-4129
定休日:毎週月曜、第2、第3火曜日
HP:hon-jin.jp