FRANCE

辻調グループ フランス校

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調理外来講習 M.Olivier BONI(オリヴィエ・ボニ氏) /ROUGIE(ルジエ)社

フランス校教壇から

2023.02.28


先日、フランス校では、調理特別講習として、フランスを代表するフォワ・グラのトップメーカーであるルジエ社からオリヴィエ・ボニ氏を講師としてお招きし、1日を通して、フォワ・グラの講習を実施しました。ルジェ社には、フォワ・グラに関する研修や研究を行うエコール・デュ・フォワ・グラという機関があり、ボニ氏は調理アドバイザーとして活躍しています。
今回は1日ファワ・グラに特化した講実習で午前と午後に分けて行いました。

午前中は、フォワ・グラの血管のとり方と料理講習を行いました。

その後フォワ・グラの歴史や製造方法、国別の消費量といった基礎知識を学びました。

その後はお待ちかねのフォワ・グラの食べ比べです。低温(Mi-cuit)と高温(Conserve)で火通しした鴨とガチョウのフォワ・グラです。低温で火通ししたMi-cuitの種類もいろいろあり、フォワ・グラを丸のまま作ったENTIERタイプと、カット処理した後の様々な大きさのフォワ・グラで作ったBLOCブロックタイプがあり、以下の順番で試食しました。

①BLOC CANARD (Mi-cuit)

②ENTIER CANARD(Mi-cuit)

③ENTIER OIE(Mi-cuit)

④OIE(Conserve)

⑤CANARD (Conserve)

どのフォワ・グラが美味しかったか???と研究生達に聞くと返答は様々。ボニ氏から、長期保存のために高温まで火通ししたフォワ・グラを作り、いつもそのフォワ・グラを食べているフォワ・グラの産地の人は、良く火を通したフォワ・グラを好むそうです。

午後は、ハンズオン形式で、研究生たちと一緒にフォワ・グラを使用した料理を各班で作り上げました。

今回の講習、実習で作った料理です。

右下:PARMENTIER DE CANARD AUX MORILLES ET SA PEPITE DE FOIE GRAS

右上:TARTARE DE CANRD AU FOIE GRAS ET NOISETTES TORREFIER

左上:L'ESCALOPE DE FOIE GRAS DE CANARD CARAMELISE AU MIEL DE BOURGEONS DE SAPIN

左下:講習で作ったMarbré de foie gras de canard et magret fuméを盛りつけました。

研究生に授業を受けた感想を聞きました。「歴史的背景を知ることで、フォワ・グラに組み合わせたら良い食材などのイメージが膨らみました。同じフォワ・グラでもかも、ガチョウの食べくらべをすることで味の違いが分かりました。たくさんのフォワ・グラを取り扱っている会社がある中でなぜルジエ社が人気なのか、授業を受けて分かりました。

時代と共に、フランス料理で食使用する食材や、それを取り巻く環境、食材に関する考え方は変化しますが、キャビア、トリュフと並び、フランス料理を代表する食材であるフォワ・グラに特化して1日学習できたことは、研究生にとって貴重な体験になったことでしょう。

最後に記念撮影しました。記念にルジエ社のエプロンをプレゼントして頂きました。