和歌山テロワール②
こんにちは!エコール 辻の製菓マスターカレッジのポムりんです
さて、今回は前回の和歌山テロワール①の続きで、総本家駿河屋の工場見学で見た魅力をたっぷりご紹介しようと思います!
~前回の内容~
※ダイジェスト風に言葉で短くお届けします。
まず、お土産コーナーを覗きました!
お土産を物色していましたそれから羊羹の試食があり、総本家駿河屋には栗むし羊羹に続き、たくさんの味の羊羹があることに私たちは感動しました。
ということでした!
そしてここから本題です...
早速、和菓子を作っている工場(お土産コーナーの近くにあります)まで見に行くと...
まず、私は"バンジュウ"(※写真でみると黄色い箱に赤い文字が書かれている物)が多いことと作業場所が広いことにうわぁあ!と驚きました‼️
作業人数は3〜4人ぐらいで、ここでは本ノ字饅頭などを製作しているみたいです!そして、、
こちらのオーブンが割と今回の勉強になります。ポイント、そうターニングポイントかも知れません!こちらは本ノ字饅頭を焼くRevent(レベント)のオーブンです!こちらはラック式オーブンで普通のオーブンとは違いまして、"火のない熱風で焼くオーブン"なんです!!!!※ただ、コンベクションオーブンとは違います。
こちらのオーブンには"上向きの熱風による下火効果"と"高断熱、低ランニングコスト"と"省スペース"などに優れており、非常に良きオーブンだと個人的に思いました!
こちらのReventのオーブンは饅頭を焼き上げるのに通常12分かかるところを9分で焼き上げてしまうのです!凄いですよね!感動しました
あんこは通常熱に弱く、ふつうのオーブンだとあんこが"やせる"というのですが、こちらのオーブンだとやせないんだとか!あんこが強いまま商品になるから凄いオーブンです!こちらのオーブンがな・ん・と!...車買えるぐらいの値段と知り合いが言っていて驚きました‼️是非、皆さん余裕があればご購入してみてください!(笑)
通販番組みたいな茶番になってしまいましたが...
少し先に進むと...
こちらは落雁(らくがん)でしょうか。
華やかなデザインで品があります。上品でござぃますぅ
こちらは、和菓子を作る際に使用される木型です。色んな型がありますが、鳥のデザインが多かった印象がありました!綺麗で繊細です。
そして...今回のトリを飾るのはこちら!!
長くて黒いオーブンです!
こちらのベルトコンベアー式のオーブンでは総本家駿河屋で作られているブッセ(:仏語で"ひと口"という意味で、フランスではひと口サイズのお菓子です。日本ではビスキュイと呼ばれているらしく、クリームやジャムをはさんだ焼き菓子です!)の生地を焼くためのオーブンになっています!このベルトコンベヤー式のオーブンの使用目的は、生地を全て均一に焼くという意味で使用されているみたいです。
均一で焼くことだけでなく、生地を焼いている途中の過程を小さい窓から見えるようになっており、すごく便利だなぁと思いました。
そしてお次はですね...
こちらは、どら焼きの生地をこの機械一人で焼くというハイテクな方がお見えになりましたー!
どら焼きの生地もこの機械は自分で均一に出して焼いちゃいます!凄いなぁと皆さん感動しておられました!
ちなみに、総本家駿河屋のどら焼き食べましたー!すごく生地がふわっときめ細かくて、いい口どけ感で、まるでジェノワーズ(スポンジ生地)のようでした!
また食べたいなぁとそう思ってしまう優しい味でした
そして...お次は、
こちら!よく皆さんが卒業式などで貰うあの甘いお煎餅です!
総本家駿河屋では"和歌浦煎餅"という商品で販売しています。
こちらでは枚数を数えている方や和歌浦煎餅(あの甘いお煎餅)を焼いている方、2名の方が製作していました!
まず、焼く型を綺麗にしてから、奥の方で機械が均一に生地を流し込み一周回って焼きます。
それからこちらの方が色々な模様の焼印で印をして飾りを入れていました!
手慣れておられるのか凄く作業早いです!
見学しながら焼きたてが食べたいなと思ってしまいました(笑)
写真が見づらいかと思いますが、このようにたくさんの模様がありました!
オリジナルの焼印が出来るそうです!!
皆さんも是非総本家駿河屋に来たらオリジナルを作って見て下さい!(※私は宣伝の人ではないですが...笑)
こちらのブッセ食べてみましたー!
※こちらの写真では"あじがさ"(どら焼き)も写っていますが、こちらは優しいお友達からいただきました。ありがとうございます
こちらのあじがさは、とても生地があっさりしていて、焼いている人がの温かさがとても染み渡るようなふわっとした食感で、その間の餡子がまたさらに全体をまとめるようにして存在してくれていて、とても食べやすく、全体的にあっさりテイストなどら焼きでした
和歌山の自然をバックに断面を撮りましたが、中にはマーマレードが入っていました。
食べて驚きましたが、伊予柑ミンスがマーマレードの味のポイントになってました!
すごく爽やかでさっぱりしたお味でした
生地には、コクを出すためなのか食用なたねや麦芽糖水飴が入っていました!
生地もふわっとしてましたが、しっかりした感じでした。
ベルトコンベヤーで焼いているため食感は均一で安定で美味しかったです!
そして最後になりますこちら...
最後に案内していただいたこちらの広いお部屋では、総本家駿河屋自慢のふわふわしっとりのカステラを製作している場所になります〜!
こちらにはセイカイドウのオーブンとPIONEEROVEN(パイオニアオーブン)の計2台ありました!※ちなみにこちらは使い分けているつもりはないようで、違う種類のオーブンに深い意味はないそうです(笑)
そしてカステラは泡切りが3回あって、それが美味しさの秘密なのでしょうか?!!
カステラを裏返す大きな機械があったりと
私たちが知らない機械がたくさんありました!
最後に、質問コーナーがあり商品開発などを手がけていた方にお話を聞きました!
やはり、和菓子は私たちが作っている洋菓子とは違って季節を感じさせるのに味で表現するのは難しいとおっしゃってました。。。
フルーツなどを使って和菓子の商品を作るのは難しく、使うとするとまずフルーツを加工(ドライフルーツやフリーズドライ、ジャムなど)にしてからでないと難しいようです
ちなみに和歌山で有名な柿も、味を表現するのは、甘さが勝ってしまい、もっとも難しいそうです。
私たちは以上の話を聞いて凄く考えさせられました...!
私はこの話を聞いて、お菓子で何かを表現するのにも限界はあるんだなと思いました。
でも私は色んな表現をしたお菓子を作ってみたいし、表現が難しいその先に何があるのかと、見てみたいとも思いました!
では、では、今回はここまででドロンっ、したいと思います!笑
今回も長々とご紹介しました。笑
いつもブログ見てくださってありがとうございます!
今年もまだまだ面白そうなブログを載せて行きたいと思ってますので、
まだ皆さん読者のままでいてください!(切実に願ってます)
そして、、
次回は和歌山テロワールの"下津みかん"の収穫の出来事をまた皆さんにお届けしたいと思います!
では、また会いましょうー!
À bientôt〜
~プロフィール~
エコール 辻 大阪 辻製菓マスターカレッジのポムりんです。
とにかくお菓子が大好きです!
人々を魅了するようなお菓子を作れるパティシエになれるように勉強中です!!